平塚理容組合の支部長を務める 黒澤 保さん 徳延在住 55歳
終わらぬ旅 二人三脚で
○…新型コロナウイルスは、理容業界にも影を落とした。今年度から平塚理容組合の支部長となり、平塚・大磯・二宮の92店舗を率いる立場に。会員各店が可能な限りの感染症対策を徹底しながら営業を続けるなか、「行政からの指導、助成金や補助金の申請方法といった必要な情報を皆に迅速に届ける。これに注力したい」と、舵取り役としての決意を語る。
○…徳延に生まれ、旭小時代は少年野球に明け暮れた。自転車のスポークにカラーボールをはめ込み、放課後は駄菓子屋へ直行。「友達が3人そろえばすぐ『プレーボール』となったね」。一方で「勉強はそれはそれは大嫌いだった」と頭をかく。理容室を営む親の助言もあり金旭中を卒業後、理容の専門学校へ進学を決断した。
○…父の理容仲間が営む鎌倉市内の店で5年間の修業を積み、21歳で横浜市内の店に就職した。閉店後もマネキンやカットモデルを相手に腕を磨いた日々。「小中学校の勉強は苦手だったが、理容の勉強は楽しかった」。就職からわずか5年後、市内河内に「カットイン ケイズ」を夫婦で開店。妻と二人三脚で切り盛りしてきた店は来年、30周年を迎える。
○…節目はそれだけではない。専門学校時代に始まった妻との日々は、今年で丸40年になる。「家でも店でもいつも一緒。それゆえ喧嘩も多かったが、妻の励ましや支えがあり今がある」。夫婦共通の趣味は「旅」だという。およそ500Kmにおよぶ東海道五十三次を足かけ1年、22日間にわたり二人で踏破したことも。「定年したらキャンピングカーを買って、妻をあてのない国内旅行に連れていってあげたいと思う」。支部長として多忙な毎日を送る中、ふとささやかな青写真を口にした。
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