なでしこ地区町内福祉村で村長を務める市川一三さんは、今年1月に100歳を迎えた。「もうクビにしてくれて良いんだけどね」と冗談交じりに話しながら「僕が楽しくしているとみんなが喜んでくれる反応がうれしい。それが自分の活力なんです」と語る。
朝6時に起きて家事をこなし、自転車に乗って福祉村に向かう。福祉村では絵手紙や塗り絵の講師として活躍するほか、ピアノやバイオリン、体操を習うなど充実した日々を送る。
ゴムチューブを使った体操では誰よりも力強く動き、得意だという数独は「上級者向け」を難なくクリアするほど、身体も頭脳も年齢を感じさせない。「心が健康でいることが一番」と生涯現役の秘訣を明かす。
できないから面白い
76歳のときに孫がピアノを習う姿を見て「いい音だなと思って」と、自身も習い始めた。「できないから面白い、だから新しいことにもチャレンジしたい」と意欲は尽きない。
100歳となった今の目標は「1年1年を大切にすること」。日々を楽しもうとする市川さんの周りは、明るい雰囲気に包まれていた。
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