平塚市はこのほど、今年4月1日時点の保育所等利用申し込み数が1152人に上り、過去最多となったことを公表した。少子化が進み市内でも就学前児童数が減少している一方、入所申し込み数は増加し、保育ニーズの高まりが顕著に表れている。
保育所の入所申し込み数は、過去最多となった前年を40人上回る1152人だった。待機児童は3人(前年比1人減)、希望の保育園などに入所できず保留となった児童は286人で、昨年より26人増加した。
待機児童の内訳は3歳児が3人。市保育課では、「3歳児は定員が少ない状態で4月にスタートする場合が多いので、途中入園の難しさがある」と話す。受け皿確保のため、市では、既存園に利用定数増を呼びかけるなどしているという。
保留児童も増加傾向
保留児童は2022年が204人、23年が246人、24年が260人、25年が286人と年々増加している。286人の内訳は、育休の延長が142人で最も多く、次いで特定の保育所を希望が90人、求職活動中が42人だった。
市では待機児童解消へ向けた取り組みとして、昨年4月につくし幼稚園(飯島)が認定こども園に移行し定員が30人増えたほか、くまの子保育園(錦町)の園舎建て替えによる定員20人増など、あわせて50人が増加。今年4月には、小規模保育事業所のミルキーホーム平塚園(天沼/定員19人)とぱぷりか保育園平塚(明石町/定員同)を新設したほか、既存園である金目おむすび保育園(北金目/9人増)、認定美里・柿の実こども園(下島/20人増)、清水学園付属幼稚園(根坂間/30人増)など、合わせて97人増加した。
駅周辺に整備
小規模保育事業所を整備した理由について同課では、24年12月の開所を目指し、駅周辺での保育所を公募したものの該当者がなかったこと、25年4月の開所を目指した八重咲町の保育所が、昨年7月に事業者から辞退の申し出があったことを要因に挙げる。同課では「25年4月の待機児童解消に向けた園整備であるため、25年4月に開所可能で、待機児童が多い年齢に効果がある小規模事業所の整備に至った」と話している。
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