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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2025.07.04

大磯町観光協会の会長に就任した
大塚 由美子さん
大磯町高麗在住 62歳

人惹きつける大磯へ

 ○…国指定重要無形民俗文化財「大磯の左義長」のほか、歴代宰相や島崎藤村など著名な人物が過ごした邸宅、海水浴場発祥の地など、多くの観光資源を有する大磯町の観光協会会長に6月、就任した。「対外的なPRも大切な仕事ですが、まずはまちの内側から盛り上げようというのが私の活動の原点。すでにあるものに磨きをかけ、知られざる魅力を伝えていきたい」と意気込む。

 ○…13年前、静かな暮らしを求めて辻堂から大磯町高麗に移住。決め手となったのは、紹介された物件から望む高麗山の景色だ。「どーんと大きく見えて、『ここにします』と二つ返事した。この場所に惹きつけられたんだと思う」。まちを知りたいと、掲示板に貼ってあった大磯ガイド協会のメンバーに応募。入会し、研修を受けてガイドとして活動した時期も。「今まで暮らしたまちでは地域活動に参加することはなかった。大磯の空気が、もっと関わってみたいと思わせてくれた」

 ○…大磯芸術祭を手伝ったのをきっかけに企画した高来神社の竹あかりイベントは、今も忘れられない思い出だ。「氏子さんたちと協力して、竹を切り出したり。すごく大変だったけれど、それも含めて、やりたいからやっているんだと思えた」と振り返る。

 ○…大磯を「ふと立ち寄って、それぞれの興味や関心に沿って営みを育み、旅立っていく場所」と捉える。鎌倉や箱根などの観光地に挟まれ「通過点になってしまう」という課題が挙げられるが「歴史を紐解いても、大磯にふと立ち寄った人々がこの場所を気に入り、物語をつむぐことで豊かな史跡を残してきた」と評し、「通過されるのを悲観せず、立ち寄りたくなる場所であり続ければいい」と、大磯らしさで人を惹きつけていく。

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