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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2025.09.12

「平塚をみがく会」の会長を務める
原囿(はらぞの) 信夫さん
平塚市御殿在住 77歳

落書き一掃で犯罪防ぐ

 ○…きれいな街づくりを通して青少年の健全な成長を助けることを目的に活動する「平塚をみがく会」。「集まっているのは、平塚を良くしたいと思っている人たち」で、現在約20人が在籍する。毎月第3日曜日に、平塚駅前の商店街を中心に落書きや違法張り紙の一掃をしている。コロナ禍で中止していた「夏休み落書き消し体験」を9月21日に再開。「会員の高齢化が課題なので、一人でも多くの若者が参加してくれたらうれしい」と呼びかける。

 ○…鹿児島県出身。大手電機メーカーへの就職を機に、一時期茅ヶ崎市に住むも、「電車で通勤するのに、平塚駅からの方が座れるので引っ越しました」といたずらに笑う。50歳になったタイミングで定年後のことを考えた。「今から地域交流をしておこう」と、平塚市の様々な事業に参加。2002年のサッカー日韓W杯で、ナイジェリア代表のキャンプ地が平塚市に決まった際、「汚い街を見せられない」と、地域住民と共に同会を発足した。

 ○…今でも活動を継続できている理由を、「市内に事業所がある関西ペイントさんのお陰」だという。同社は当初から溶剤を提供。「落書きが魔法のように落ちて驚いた。会員のやる気がみるみる上がった」と振り返る。日課の朝一時間のウォーキングでも、街の落書きを見つけては「後で消そう」とチェックに余念がない。他のメンバーも、自宅周辺で気になる場所があれば、率先して作業するという。

 ○…「割れ窓理論」を例に出し、「一つでも落書きをそのままにしておいたら街全体に落書きが溢れてしまい、犯罪につながる」と懸念。「駅前以外でも問い合わせがあれば、その地域の自治会と共に落書き消しに汗を流したい」と意気込む。

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