二宮高校柔道部の金子大将さん(3年)が、全日本ジュニア柔道体重別選手権大会の神奈川県予選会55kg級で優勝を遂げた。私学の強豪校に在籍するライバルがひしめくなか、公立高校の選手が神奈川の頂点に立つのは、過去50回の県予選会で史上初となる快挙。昨年に続く関東予選出場も決め、鍛錬に励む。
金子さんは6月9日に県立武道館で行われた県予選会にシード権を得て出場。2回戦と3回戦で一本勝ちを収め、準々決勝では相手の反則で優位に立った。決勝は桐蔭横浜大学の1年生と対戦。一昨年の関東ジュニアチャンピオンを果敢に攻め続け、巴投げを決めた。
「優勝できてすごく嬉しい」と金子さん。昨年の県予選会では準優勝を果たし、関東出場は2年連続となる。前回は準々決勝と敗者復活戦で敗退。「今度は(全日本の出場資格を得られる)ベスト3に絶対入りたい」と躍進に闘志を見せる。
目指すは全国
5月の全国高校総合体育大会(インターハイ)県予選では60kg級で第3位に入賞した。その3週間後に出場した全日本ジュニア予選会は、走り込みやサウナで体重を落として臨んだ試合だった。「食べる量も減らし、計量するまでの1週間くらいはあまり元気がなかった」と金子さんは振り返る。顧問の田中雄士教諭は「寮生活をしている私立高校の選手とは異なり、体のコンディションや食事を自分でしっかり管理して己にも打ち勝った」と教え子を称える。
寒川町で育った金子さんは小学3年生から柔道を始め、中学卒業まで地元の室田道場に通った。二宮高校進学後は創部4年の柔道部に入り、めきめきと実力を伸ばしてきた。7月8日の関東予選に向けて仲間との練習に熱を入れる。「優勝を目指し全日本でも勝ち上がりたい」と意気込む。
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