7月に国内で開催された第1回アジアマスターズ水泳選手権大会で、大磯町在住の安池一雄さん(89)=人物風土記で紹介=が、男子100m・200m平泳ぎと背泳ぎの90〜94歳部門で4つの金メダルを獲得。初代アジアチャンピオンに輝いた。
第35回日本マスターズ水泳選手権大会を兼ねた初のアジア大会は、名古屋市で7月12日から16日まで開かれた。日本から5208人、中国や香港、シンガポールなど11の国と地域から250人がエントリー。男女別に5歳ごとの区分で競技を行った。年齢区分は今年12月31日時点の年齢で分けるのが規則となっている。
8月11日で満90歳になる安池さんは、3日間で4種目に出場。100m背泳ぎを2分22秒47、200m平泳ぎを6分31秒51で泳いだ。200m背泳ぎでは5分0秒40、100m平泳ぎで3分3秒29を記録した。
「日本一になってアジア1位にもなれた」と達成感を語る安池さん。これまでに受賞した数々のメダルを前に「アジア大会のメダルだけあって、日本マスターズのものより大きい。値打ちがあります」。4つの金メダルを獲得した喜びはひとしおだ。
ブランク40年75歳で再挑戦
安池さんは大学時代に競泳を始め、国体に出場した経験を持つ。中耳炎を患ったために水泳から遠ざかり、泳ぎを再開したのは40年ぶり75歳のときだった。
2003年、日本マスターズ水泳選手権に初出場。以来、エントリーに必要な標準記録を超えるタイムを維持しながら、大会に毎年参加。連続10年出場の表彰も受けた。昨年は帯状疱疹で出場を断念したが、過去15回の大会で金銀銅計30個のメダルを獲得している。
練習は週3回。平塚市にあるレオスイミングスクールに自転車で通う。短時間に集中して500mほど泳ぐという。グラウンドゴルフや俳句、絵などの趣味も楽しみ、自ら「健康じいさん」と称する安池さん。「まだまだ若い人には負けません」と気力をみなぎらせる。
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