ほのかな香りと強い甘みが特徴のミカン「湘南のかほり」の出荷が、11月15日に大磯町生沢のJA湘南みかん選果場で始まった。県内5市場へ送られ、来年2月中旬までに約6トンの出荷を見込む。
初出荷には大磯町西小磯の生産農家・二梃木治雄さん(76)の農園から約756kgのミカンが運びこまれ、選果場の職員が傷の有無など果実の状態を一つひとつ確かめながら赤い和紙にくるみ、丁寧に箱詰めしていった。
湘南のかほりは、JA湘南のブランドミカン。雨よけ栽培など木の水分吸収を抑えることで果実の糖度を高め、出荷直前まで木に成らせて成熟させることで甘みと酸味のバランスの良い、芳しい香りのミカンに仕上げている。糖度は12度以上。新鮮さや高級感を演出するため果実に1〜2枚の葉を残し、1果ずつ和紙で包むなど手間暇をかけて出荷されており、お歳暮など贈答用としても人気がある。11月中旬から12月中旬にかけては早生品種の「宮川早生」、1月末から2月中旬までは「大津4号」が出荷されている。
例年より高い甘み
湘南のかほりの生産農家は現在、大磯、二宮、平塚の3戸のみ。10年ほど前から約15アールの農園で栽培を続ける二梃木さんは「今年は台風が多かったが、たいした雨はなく生育は順調だった。例年より糖度が高く、ほどよい酸味が感じられるミカンになっている。ぜひ他の品種と食べ比べてほしい」と太鼓判を押す。
4kg入り1箱3000円(税込)。平塚市寺田縄にあるJA湘南の大型農産物直売所「あさつゆ広場」(【電話】0463・59・8304)などで取り扱っている。
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