（左から）川口署長、後藤さん、齋藤所長
大磯警察署（川口博幸署長）は５月13日、保護活動の功労者として新聞販売所のＡＳＡ大磯に勤務する後藤知行さん（66）に感謝状を贈呈した。
後藤さんは平塚市との境に近い大磯町内で朝刊を配達していた４月21日午前２時50分ごろ、路上にひとりで座り込んでいる高齢の女性を発見。不審に思い、女性に声を掛けて警察へ通報し、パトカーが到着するまで付き添った。
警察官が保護した86歳のその女性は、前夜11時ごろに家族から行方不明の届けが出されていた女性であることがすぐに分かり、無事に家族の元に帰ったという。
同署は昨年３月、高齢者の孤独死や犯罪被害などを未然に防ぐために、管内の新聞販売店や郵便局など10事業者の職員ら約１７０人に「通報大使」を委嘱した。
後藤さんも通報大使の一人で、「私も90歳の母と同居していて女性を放ってはおけなかった。地域のお役に立ててうれしい」と笑顔。ＡＳＡの齋藤龍弥所長は「警察との協力体制があることで、我々も異変を見つけたときは躊躇なく通報できる」と話した。
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