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左義長「存続に支援を」 開催費工面に地域で工夫

文化

公開:2015年1月1日

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燃え上がるサイト(過去の様子)
燃え上がるサイト(過去の様子)

 大磯北浜海岸で1月11日(日)、大磯の伝統行事「左義長」が行われる。国の重要無形民俗文化財に指定され、文豪島崎藤村も惚れ込んだ勇壮な火祭り。午後6時30分に9基のサイト(塔)に一斉に点火される。

 「左義長」と言えば多くの観光客が集まる火祭りで有名だが、大磯の下町の住民が年末年始にかけて子孫繁栄や健康長寿などを願ってさまざまな行事を行う文化の総称を指す。12月の「一番息子」に始まり、1月8日から11日までは地域の子どもたちがセエノカミサン(道祖神)のお仮屋に籠り住民がお参りして歩く「七所参り」、裸の男衆が浜側と陸側に分かれて綱を引きあう11日の「ヤンナゴッコ」で締めくくられる。

 少なくとも江戸時代から続く伝統行事も近年は地域の高齢化や材料費の高騰などで開催費の負担が深刻になり、現在の規模で存続することが難しくなっている。

 左義長保存会では2013年から売り上げの一部を左義長の開催費に充てるオリジナル清酒「大磯左義長」を販売。1本1240円のうち200円が寄付され、昨年は約10万円を費用に回すことができた。同会会長の芦川博昭さんは「左義長を将来まで継承するために、地域以外のみなさんの支援も広がっていると感じます。引き続きお願いできたら」と話す。

 大磯町観光協会では今年初めて左義長の詳しい内容を掲載したパンフレットを作成。A4版4ページのカラー刷りで、観光客に歴史的背景なども伝えられる内容になっている。

 また、8日にはNHK横浜放送局のキャラクター・マドロスどーも君と町の観光キャラクター・いそべぇがお仮屋を巡り、同放送局のホームページで掲載、FMラジオで放送される。「ぜひ見に来て、一緒にお参りしてください」と芦川さん。午後2時に芦川酒店(大磯1422)を出発する。

7カ所に立つ「お仮屋」
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