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公開日:2023.07.07

中井町在住武井さん
マネジャーの夏 始まる
高校野球閉会式で司会

  • 西湘高校のグラウンドで取材を受ける武井さん

 中井町在住で西湘高校野球部マネジャーの武井亜海(あみ)さん(3年)が、第105回全国高校野球選手権記念神奈川大会の閉会式(26日(水)横浜スタジアム)で司会を務める。武井さんは「あの大きな横浜スタジアムに自分の声が響き渡るなんて」と緊張しつつも、球児たちと迎える最後の夏を待ち望む。

 武井亜海さんは中村小学校、中井中学校出身。「高校では絶対に野球部のマネジャーをやると決めていました」という理由には高校野球で活躍する姿を見せてくれた二人の兄の存在がある。

 6つ上の兄・昌之さんは2017年の神奈川大会に山北高校の3番打者として出場。秦野高校との2回戦では、サヨナラタイムリーを打つなど活躍した。3つ上の兄・朋之さんは20年の高校野球大会で立花学園高校のエースピッチャーとして登板。準々決勝までチームをけん引した。

 小さい頃から家族で兄の応援に足を運んでいたという亜海さんは「お兄ちゃんの活躍に刺激を受けたし、たくさん感動させてくれた。選手を近くで支えられたらいいなと思うようになった」と、高校野球への憧れを胸に西湘高校野球部の門を叩いた。

 閉会式の司会に選ばれたことを二人の兄に伝えると「俺たち全員、夏輝いてるじゃん」と喜んでくれた。亜海さんは「お兄ちゃんと同じ場所に立てる気がしてうれしい」と顔をほころばせる。

選手の「躍進」見届け

 バッティングマシンにボールを入れたり、監督がノックする際にボールを受け渡したり、バットやヘルメットなどを管理したりするのも各学年に2人ずついるマネジャーが担う。兄を応援していたときよりも選手に近い距離にいる今、部員たちがエラーに歯を食いしばる場面や、悔し泣きする姿を見たことも。「努力を近くで見てきた分、最後までやりきってほしい思いが強い。今年の部のスローガン『躍進』の通り、進んできます」と意気込んでいた。

 西湘高校の内海(うちうみ)直也監督は亜海さんについて「頼りになるしっかり者のマネジャー。普段通り、自分らしさを閉会式でも見せてもらえれば」と話していた。

 同校の初戦は7月8日(土)、小田原球場で午前10時から、小田原高校と対戦する。亜海さんが司会を務める閉会式は、26日(水)、決勝戦終了後に横浜スタジアムで実施予定。

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