小田原市の加藤憲一市長は2月10日、2020年度の予算案を発表した。一般会計は前年度より6億円増の679億円で、2018年度に次ぐ過去2番目の予算規模となった。特別会計、企業会計を含む全会計は前年度より25億4162万8千円増の1598億668万円で、16年度に次ぐ2番目の規模となった。
税制改正改革などにより、個人市民税や法人市民税の減収が見込まれるため、財政調整基金を20億9千万円繰り入れる。
歳出では、現在小田原駅東口に建設中のお城通り再開発ビル「ミナカ小田原」に新設する小田原駅東口図書館の管理運営事業に2億5282万2千円を計上。内装工事を進めるとともに、書架サイン等の設置やテーブル、椅子などの備品購入等を行う。市民ホール整備事業には6億2430万1千円を計上。来年9月開館に向け引き続き建設工事を進めるとともに、愛称募集や舞台備品等を購入する。
都市整備については主に、お城通り地区再開発事業の広域交流施設ゾーンの整備に1億3344万6千円を予定。また、老朽化や耐震性不足が課題となっていた小田原駅西口の小田原駅前分譲共同ビル(通称・新幹線ビル)の建て替えに、国の優良建築物等整備事業制度を活用し整備費の一部を補助する。予算額は3億3090万7千円。国府津駅周辺整備事業には、3億4641万5千円を計上している。
新規事業として、障がい者相談支援事業の基幹相談支援センター設置に615万6千円、女性活躍推進事業の優良事業主認定事業費に147万8千円、性的マイノリティ支援事業の啓発事業に112万1千円、教育・保育関連事務の保育所AI入所選考システム導入費に542万6千円、地域農業活性化事業のスクミリンゴガイ対策に1327万6千円などがある。
なお、小田原市議会の3月定例会は2月17日(月)から3月23日(月)まで。