任期満了に伴い5月17日(日)に投開票される小田原市長選挙(5月10日(日)告示)まであと1カ月となった。4月15日時点で立候補を表明しているのは、現職の加藤憲一氏(55)と前県議の守屋輝彦氏(53)の2人。
加藤氏は2019年11月、4選を目指し立候補する意向を表明した。これまでの任期中、市の懸案事業であった「市民ホール」「お城通り地区再開発」を着工させた。また「持続可能な地域社会モデル」の実現を掲げ地域コミュニティの組織化などに取り組み、19年に市は国から「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」に選定された。加藤氏はこれまでの取り組みが成果として形になりつつあるとしながら、「市民や地域の力を育ててこそ、やり抜いたと責任が持てる」として4期目を「総仕上げ」に位置付ける。
守屋氏は、県議2期目任期中の18年12月に市長選への挑戦を表明。自民党県連から推薦を得ている。翌年4月の県議選には出馬せず、ミニ集会などで政策を訴えてきた。
今後想定される人口減少や財政難が進めば行政サービスの維持が困難になるといい、人口20万人規模を目指すとしている。現市政に対して「スピード感とリーダーシップが欠けている」と指摘。医療、教育、防災といった市民の安全安心や生活の向上、また地域内の経済循環や観光等の施策による経済活性化策などをスピード感をもって取り組むとしている。
前回市長選(16年)は59年ぶりの無投票。3人が立候補した前々回(12年・投票率41・87%)は、加藤氏が4万1800票余りを得て2選を果たした。
今回の期日前投票は5月11日(月)〜16日(土)、投票所は「小田原市役所2階」「川東タウンセンターマロニエ1階」「小田原地下街ハルネ小田原うめまる広場」の3カ所。市選管では新型コロナウイルス対策として、市内の各投票所では記載台と鉛筆の定期的な消毒、入口での入場者調整などを行うとしている。