南足柄市教育委員会では5月21日から北足柄小学校でのオンライン学習を始めた。モデル校としてのこの取り組みに、研修会と位置付けられた5月27日からの3日間で市内小中学校の多くの教諭が見学にかけつけた。
南足柄市では、6月1日から分散登校による学校再開となったが、今後再び休校措置となる可能性もあり、その状況に備えるために同校をオンライン学習のモデル校と位置付けた。
5月22日から30分授業を各学年で午前中に1回ずつ行い、再開後(同校は6月12日まで全員登校で午前中授業のみ)も午後のオンライン学習は継続している。
全生徒22人という小規模校のため、生徒1人にタブレット1台貸与することが可能に。家庭でのネットワーク環境も整えた。市では2020年度中に市立9小中学校でオンライン学習ができる環境を整備する予定になっている。
最初は3人で
モデル校となった同校では試行錯誤を繰り返し、写真のように教諭1人で行う授業スタイルを確立した。当初は黒板を使っての授業者1人、その撮影者1人、児童の映像を授業者に見せる担当1人の3人体制で開始。その後、黒板を使わず、あらかじめ用意していたボードや教科書、プリント、ワーク等を書画カメラで映し出す方式に。児童の顔が見える分割画面についても、プロジェクタを通して大きなスクリーンに映し出した。
藤澤恭子校長は「取り組みは始まったばかり。児童の感想を共有したり、課題や改善策を話し合っています」と話している。同校では、写真の多目的室とともに2カ所でのオンライン学習体制を整えている。
教育委員会では、モデル校での実績を生かし、各校でも円滑に進められるよう取組む構えだ。
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|