湘南ベルマーレフットサルクラブのCEOを務める 古川 剛士(つよし)さん 小田原市荻窪在住 47歳
歓喜や興奮、地域の活力に
○…主力の引退や外国人選手の帰国を経て新体制で挑む湘南ベルマーレのフットサルFリーグ2020-21シーズン。無観客での開幕戦を惜敗するも「新たなメンバーで戦えるところ、精度を上げなければいけないところが分かった。若い選手の成長は楽しみだし、もちろん上位を狙っていきたい」と期待は大きい。
○…町田小3年時、漫画「キャプテン翼」の影響でサッカーを始め、高校時代はGK(ゴールキーパー)として活躍。大学卒業後、銀行勤務を経て30歳で家業の(株)古川へ。県西3市8町を拠点とするベルマーレフットサルとの関係は10年前、企業スポンサーとして参画したことがきっかけ。「試合の歓喜や興奮を観て競技の印象が変わった。日常では味わえないプロスポーツの熱さが地域には必要だと思った」。5年前から運営に携わりクラブの黒字化に努め、代表取締役として3シーズン目を迎えた。
○…来年創業110年となる古川を含め、電力や水など地域ライフラインを支える7社の取締役を務める。埋め尽くされたスケジュールは「のんびりしたくない」という性格の表れ。家族との時間も削られる中「高3の娘が将来のことを考え始め、金融や地域経済の話をするようになった。そんな時間が今は楽しいかな」と、父親であり経営者でもある嬉しさも。
○…プロスポーツも企業も「コロナを経験し、世の中が変わりつつある。今までの延長ではだめ」ときっぱり。「地域に何を残せるのか、動きながら見極めたい」。チームCEOとして見据える夢は「優勝して3市8町を巡るパレードをしたい。絶対できると思う」と大きな笑顔で語る。エネルギッシュな力を地域から、と願いを込めた「VIVA!38(サンバ)!」を掲げる待望のシーズンが始まった。