松田警察署の署長に就任した 鴨下 昭宏さん 大井町在住 57歳
「職務を好きになって」
○…神奈川県警第二機動隊長から、1市5町と広大な地域を管轄する松田署の警察署長に着任した。1カ月余りが過ぎ、松田警察署の印象を「地域住民と警察の間に壁がなく、ほどよい距離感を感じます」と話す。引き続き、現場第一主義で、特殊詐欺などの”防犯”と”交通安全”対策に力を入れていく方針だ。警察業務について「住民、行政、協力団体、警察の”四位一体”となった協力体制の確立が大切」と抱負を語る。
○…高校時代、テレビドラマ『はぐれ刑事純情派』の、安浦吉之助刑事のように人間味あふれる刑事に憧れて警察官を志した。県警本部、各署などを渡り歩き、今回、初の署長職に就いた。大任にも気負う様子はなく、自然体で飾り気なく話す。約140人の署員にまず伝えたのは、「自分の職務を好きになってほしい」ということだ。その心を問うと「好きなことは長続きしますし、何より前向きになれますからね」とにこやか。
○…相模原市出身。「目立たなくおとなしい子どもだった」と振り返る。1984年ロサンゼルスオリンピック「体操日本」の活躍に憧れ、中学、高校時代は器械体操に打ち込んだ。現在は「特別話せるような趣味はないんですね」と頭をかく。帰宅後、何も考えずに過ごす時間が、貴重なリフレッシュになっているという。
○…家族は妻と息子の3人。現在は初の単身赴任中で、「全て妻任せで、改めて世話になっていたんだと思い知らされています。誰もいない家に帰るのはさびしいものですね」と苦笑い。足柄地区の雄大な自然と穏やかな雰囲気は心地よく、すぐに好きになった。「天気が良い日には、どこにいても富士山が見られるのは、とてもぜいたくなことですね」
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