身体に堪える暑さが続きます。地域ではこれからお祭りや花火大会など、楽しいイベントがありますが、人混みは熱気もすごいです。自分の体調変化に気をつけ、周囲にも呼び掛け、みんなで熱中症を予防しましょう。

　さて、県議会第２回定例会は総額26億７２００万円の補正予算案など、全ての議案を可決・同意して７月25日に閉会しました。いくつかご紹介します。

　まずは経済対策。全体で見れば、依然として物価高騰の流れが続いています。影響を受けるのは県民生活と事業活動で、ＬＰガス販売事業者が実施する利用料金の値引き等にする支援、特別高圧を受電する製造業、倉庫業、医療機関や商業施設等に入居する事業者を支援を行います。

　次に障害者福祉の問題。中井やまゆり園を運営する「地方独立行政法人神奈川県立福祉機構」が設立されます。現在職員募集を行っています。障害者の地域生活に対する支援の効果を科学的に分析しデータ化するなどして、福祉の諸課題解決を目指します。

　開催まで２年を切った国際園芸博覧会。県では「いのち輝く」をメインテーマに準備を行っています。大切なのは、開催地の横浜だけでなく、オール神奈川で機運を醸成すること。県全体の魅力を発信する絶好の機会にもなるでしょう。

　次に教育費支援。高等学校等就学支援金制度で所得制限を受けている年収約９１０万円以上の世帯の高校生等を対象に11万８８００円を上限に臨時支援金を支給します。また、高校生等奨学給付金に関する非課税世帯の給付額を増額します。

　最後に県立高校改革。小田原城北工業高校と大井高校が再編統合され、小田原北高等学校が設置されます。教育の質向上や、多様な学びの機会の創出が期待されます。

　このほか、日産自動車の生産縮小に関する問題があります。国と県、関係自治体、関係機関も入って会議体を設置し、影響を受ける中小企業をオール神奈川で支援していくことが確認されています。

　県民一人ひとりが安心して暮らすことができる地域社会を創るのが私たちの使命です。引き続き広い視野でモノゴトを考え、今何が求められ、そのために何ができるか―を意識し行動して参ります。

杉本透

神奈川県足柄上郡山北町山北1889-3

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