足柄 人物風土記
公開日:2026.10.17
山北町の「民俗文化財プロジェクトチーム」に一般公募から参加している 山崎 勝裕さん 山北町山北在住 47歳
伝統継承に知恵絞る
○…「地域の実情に合った方法を模索しながら解決への糸口を探っていきたい」。山北町に古くから伝わる民俗芸能の保護・継承・活用を考えるのがチームの役割だ。東京都の区役所で文化財係として勤務。伝統芸能の保存団体を支援する仕事にあたるが、当然、都内と山北町では課題も大きく異なる。「資金も人材も限られる中で、どうつないでいくか」。アイデアをフル回転させる日々だ。
○…銀座や日本橋などが位置する東京都中央区で生まれ育つ。幼い頃から日常の足は電車で、自然と車両に興味をもった。「小学生の頃には、塾帰りに駅のホームで何時間も車両を眺めていたこともある」と苦笑い。細かな違いを観察するのが面白かったという。中学生になると東北や北海道に電車で一人旅、20代で全国の旅客鉄道路線を乗り尽くすなど、身も心も「鉄分高め」だ。
○…鉄道仲間から山北鉄道公園の蒸気機関車「D52」を再び動かす計画を耳にし、保存会への参加を熱望。埼玉県内の市役所勤務に区切りをつけ、2018年に山北町へ移住してきた。山北駅前の商店街の一角に構えた自宅からは、お目当てのSLに加え、御殿場線を行き交う列車も望むことができ「最高の景色ですよ」と満足げだ。
○…年々シャッターが閉まっていく駅前商店街の一住民として「なんとかしたい」という思いがある。メンバー公募に手を挙げたのはそんな思いからだ。数年前、商店街で披露された「山北のお峰入り」は大勢の見物客でにぎわい、地域文化の潜在的なパワーを実感した。本人曰く、文化財行政においては、「まず多くの人に知ってもらうことが重要」だという。魅力を広めることが、次世代へつなぐ一歩になると信じている。
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