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公開日:2026.11.07

松田町大名行列 保存会が発足から50年 伝統大切に、楽しさも重視

  • 奴振りを練習する中学生ら

    奴振りを練習する中学生ら

 松田町の無形文化財「大名行列」を継承する保存会(長谷川聡会長)が今年、発足50年を迎えた。一時は担い手不足から存続が危ぶまれたが、世代交代を経て、伝統を守り続けている。

 松田町大名行列は、1871年の廃藩置県で旧小田原藩主が東京へ移る際、松田出身の家臣が江戸時代の大名行列で行われていた奴振りを後世に残そうと習得したのが始まりとされる。奴振りとは、武家の使用人である「奴」に扮した人々が、弓や挟み箱などを手に隊列を組み、掛け声に合わせて独特の足運びで練り歩く演技が特徴。

 奴振りには15人が必要で、保存会ではかつて松田町商工青年会のメンバーらがその中心を担っていた。しかし、商店の減少などに伴い青年会の会員も減り、演技者の確保が困難に。保存会の存続も危ぶまれるようになった。

 そんな中、2019年に会長に名乗り出たのが長谷川さん。自身も商工青年会で奴振りに携わっており、30代から50代の仲間とともに、演技指導等を引き継いだ。

 現在は、町が主催する体験活動の場である「寺子屋」で月1回、小学生に奴振りを教えるほか、小中学校の授業では、松田町の歴史を語る上で「大名行列」がいかに大切なモノであるかを伝えている。担い手育成の難しさはあるが、伝統を大切にしながらも楽しさを重視するスタイルで子どもたちの継続的な参加にもつながっている。

 11月8日の「まつだ産業観光まつり」には保存会メンバーと小中学生合わせて約50人が参加。長谷川さんは「ぜひご覧いただきたい」と話す。

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