花笠おどりや大黒舞を市内各地で披露している「紅花会」の会長 落合信友さん 市内東田原在住 63歳
めでたい舞で地域に恩返し
○…「秦野に住んでもう40年以上になるよ」と豪快に笑う。出身は山形県尾花沢、豪雪のまちだ。昨年秦野市内に住む山形県出身者で、花笠おどりを通じて親睦を深めようと「はだの紅花会」を結成。市内各地の老人福祉施設や敬老会、たばこ祭、市民の日などで披露している。さらに仲間4人で山形県では祝いの席には欠かせない「大黒舞(だいこくまい)」を半年かけて練習、6月10日に開催された東田原敬老会で初舞台を果たした。
○…「大黒舞は、口上があってさ。踊る場所に応じて考えておいて披露するんだ。これがまた楽しい」と、元気いっぱい。七福神の大黒天の舞を陽気に踊りながら、手に持つ打ち出の小槌を振り、観客らに「福」をわける。実はその笑顔こそが、見る人を元気にさせ、幸せな気持ちにさせているのかもしれない。
○…東田原がどこか故郷の景色に似ているのだという。「ここが大好き。いままで色々な方にお世話になってきた。その恩返しとして、おどりを通して地域の役に立ちたい」と瞬間的に真剣な瞳に。定年まで消防職を全う。現場への出動や、火災原因や火元の調査などで活躍した。現在は移動図書館のハンドルを握り、各地を回る。「楽しみに待っている人に本を届けたい」としみじみ話す。夫人との2人暮らしだが、3人の子どもたちは頻繁に訪ねてくるとか。趣味は麻雀、ゴルフ、旅行など多彩。自宅にはこだわって設けた麻雀部屋があり、2週間とあけず友人と楽しむ。一方家の外の畑では、タマネギやキュウリなど育てる。何でも徹底的に楽しんで人生を満喫するのが落合流だ。
○…「施設やイベント、結婚式の余興など、声をかけていただければ出演します。もちろん無料でね」といたずらっぽく笑う。「頑張って練習して覚えたものだし、めでたい舞で喜んでもらえる。今後もいろんなところで披露していきたい」と身を乗り出した。
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