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公開日:2014.03.20

鶴巻温泉駅前に「手湯(てゆ)」
公設源泉を活用

  • 手湯が計画されている鶴巻温泉駅の北口広場

 秦野市では、小田急線鶴巻温泉駅前の北口広場に「手湯」の設置を計画している。鶴巻温泉街再活性への取り組みの一環で、公設源泉「つるまき千の湯」の湯をかけ流しする予定。市民や観光客に温泉街をアピールするモニュメントの役割も兼ねたデザインとする方針。

 「手湯」の事業費は540万円で、開会中の秦野市議会3月議会に予算を上程。承認され次第デザイン検討に入り、2014年中に完成させたい考えだ。

 鶴巻温泉街の再活性化を目的に市が事業費約1億円円を投じ掘削、2011年に確保した源泉「つるまき千の湯」。毎分370リットルの豊富な湯量が湧出している一方で、湯温が約38・8℃と低く、温浴施設で使用するには加温しなければならないことなどから、これまで配湯は市営の「弘法の里湯」の1施設にとどまっていた。

 源泉の活用方法については、これまで地元自治会や商店、温泉組合で構成する検討会で協議が重ねられてきた。その中で「温泉のシンボルとなる」「誘客効果が高い」などの理由から、「足湯」設置の要望が市に提出されていたという。

 市では、源泉を足湯で使用するには加温する必要があり施設の維持管理費が膨らむことなどを理由に、「手湯」の整備を計画。源泉の湯をかけ流しにして「泉質の良さを体験してもらいたい」と期待を寄せる。

 手湯の設置場所は、源泉が埋設されている駅北口ロータリーの交番前スペース周辺を予定。多くの市民や観光客などが行き来する駅前で温泉街の風情をアピールし、手湯の周辺には、鶴巻温泉の歴史や源泉の効能を記載した案内表示も設置するという。

 市では今後の鶴巻温泉再活性化の取り組みとして、2015年度以降に、弘法の里湯周辺への「足湯」の整備、源泉を家庭で利用できる「温泉スタンド」の設置なども検討していくとしている。

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