秦野音楽療法ネットワークの代表で8月18日に「音楽でつながろう」を開催する 吉原 揚子(あきこ)さん 渋沢在住 63歳
喜ばれることが原動力
○…「音楽療法を多くの方に知っていただき、活用していただければ」と思いを語る。音楽療法士同士の相談の場や秦野での雇用の場の創出を目指し、自身が声をかけ組織を立ち上げ、10周年を迎えた。8月18日には音楽療法を広めるためのイベント「音楽でつながろう」を開催する。「毎年参加してくださる方もいらっしゃいます。継続のおもしろさもあります」と笑顔で話した。
○…小田原出身。小学校入学前頃からピアノを習い始めた。「実はあまり練習しない子だった」と照れ笑い。小学5年生頃になると友人が上手に演奏するようになり、自身も練習するように。中学に上がるとレッスンのある土曜の午後は自分のレッスン時間以外もずっと教室に残った。小さい子の練習に付き合ったり、発表会の準備の手伝いをしたりしていたという。「先生が気長に待ってくれる方で。人はいつ芽が出るか分かりませんね」。
○…短大卒業後、市内の会社に勤務し、夫と出会い主婦に。現在は自宅でピアノとエレクトーンを教えるほか、病院や障害者施設を訪れ演奏している。施設で演奏する際に、音楽療法士の勉強が必要だと判断し、資格を取得した。「この資格を取ったことで、ほかの勉強にも広がっていきました」と、認知症ケア専門士や健康福祉運動指導員の資格も取得したという。
○…休日には家族でハイキングに出かける。「普段なかなかいっしょに出かけられない家族との時間にしています」。趣味は音楽。仕事ではあるが、自分の好きな曲を演奏するなど仕事以外でも楽しむことが仕事に生きているという。「引っ込み思案な子どもだった私が代表という役職に就いたり、コンサートをやったりと驚き。周りの支えや喜んでもらえることが原動力」と優しい眼差しで話した。
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