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秦野 社会

公開日:2020.05.15

元中日選手友永翔太さん
宅配で元気届ける
収入は児童養護施設に

  • 宅配スタイルの友永さん

 昨シーズンまで中日ドラゴンズでプレーしていた秦野出身の元プロ野球選手・友永翔太さん(29・愛知県名古屋市在住)が、フードデリバリーサービス「ウーバーイーツ」の配達員として働いている。新型コロナの影響で自分の仕事を一時休止し、「今社会のためにできることは何か」と考え行動に移した。

 友永さんは秦野コメッツと秦野リトルシニア出身。東海大学付属相模高校、国際武道大学を経て日本通運時代には社会人野球ベストナインに選出され、中日にドラフト3位指名で背番号「1」を背負い入団した。同球団が新人に背番号「1」を与えたのは福留孝介選手以来だったという。

 昨年末に退団し、今年1月にアパレルと野球教室の会社「RESKA(レスカ)」を起業。準備を進めていた矢先に新型コロナの影響を受け、仕入れを行うはずだった中国の工場が止まってしまった。同時に、野球教室も開催が難しくなった。

 そこで友永さんは、自身の社会勉強の意味も含め「飲食店と消費者双方に必要とされる仕事のお手伝いをしよう」とウーバーイーツに登録。空いている時間を使い週に3〜4日ほど、日に30〜40Km(約10件)の配達を自転車を使い名古屋市内で行っている。

 ここで得た収入は、球団時代に縁のあった愛知県内の児童養護施設に全額寄付。「現役時代に力をもらった子どもたちに恩返しがしたくて」と友永さんは話す。「少年野球の関係者など、プロに入る時たくさんの人たちが応援してくれた地元を忘れたことはありません。暗いニュースばかりですが大好きな秦野に少しでも元気を届けられたら」と、遠く名古屋の地からエールを送った。

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