秦野 人物風土記
公開日:2020.09.25
秦野市教育長に就任した
佐藤 直樹さん
二宮町在住 57歳
すべては子どもたちのために
○…「とても驚きました。話をいただいた時は頭が真っ白になり、背中から汗が噴き出した」と教育長を打診された際の率直な感想を話す。福島県出身。根っからの野球少年が中学時代に出会った一人の師。野球部の指導を受ける中で師に対する尊敬の念は、いつしか自らの目標に。高校野球の監督を夢見て早稲田大学教育学部に入学。教師の道を志した。
○…大学卒業後、最初に小田原養護学校に勤めた。「ここで過ごした3年間の経験は、その後私の考えに大きな影響を与えました」と振り返る。その後赴任した南が丘中学校では20年にわたり野球部の顧問を務めた。本気で日本一を目指した指導。「私も若かったし、今思うとちょっと恥ずかしいと思えるほど熱かった」と苦笑い。それでも当時の教え子たちはしっかりついてきてくれた。「教師人生を通じて、常に自分の子どもが入って良かったと思えるような部活動、クラス、学校にしたいと考えてきた。それは誠意という言葉に凝縮されている」とかみしめるように話す。
○…妻と3人の子どもに囲まれた5人家族。長女はすでに結婚し、初孫も生まれた。読書に映画鑑賞など。スポーツマンらしく休日は仲間とゴルフにでかけるなど、プライベートも充実の日々だ。
○…教育水準の改善向上や中学校完全給食の実現、コロナ対応など、取り組む課題は多岐にわたる。それでも「私は秦野の先生たちの力を信じている」と強い口調で話す。すべては子どもたちのために。常に掲げる「子どもファースト」。秦野の将来を担う子どもたちのため、第二の故郷である秦野市へ恩返しの意味を踏まえ、「しっかり期待に応えていきたい」と、明瞭な言葉ではっきり答えた。
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