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公開日:2023.02.03
尾尻在住リンダさん
水無川の絵をリメイク
有志ボランティアら100人以上
水無川の河川敷壁面に描かれている絵を修復しようと尾尻在住の米国人リンダ・A・グールドさん(61)が代表となり市民有志で「Art for Allプロジェクト」を進めている。
水無川沿い秦野市カルチャーパーク近くの人道橋から水無瀬橋までの河川敷のコンクリート壁面には元々絵が描かれていたが、経年により一部が消えかけるなど劣化が進んでいた。秦野英会話同好会とヨガ教室「リバーサイドヨガ」で講師を務めるリンダさんは、2006年に秦野市へ移住した当初、水無川沿いを家族で散歩したとき、壁面に描かれていた鳥や植物の絵を見ることを楽しみにしていたという。それがいつの間にか消えてしまっていることを残念に思い企画した。
フェイスブックなどを通じて参加者を募るとともに昨年11月末ごろに市に修復許可を申請し、許可を得てプロジェクトがスタート。今年の1月から絵のリメイクに取り掛かった。このプロジェクトには総勢100人以上が参加し、絵が描かれていた12カ所の壁面の清掃、下塗りなど工程ごとに日にちを分けて作業を進め、1月22日に色塗りが完了し、30日には絵の名前が書かれたプレートが付けられた。
絵はすべて参加者のオリジナルで、秦野の市章や市の花のあじさい、市の鳥うぐいす、落花生など秦野にちなんだデザインが河川敷を飾る。
母親がリンダさんのヨガ教室に通っていた縁で参加した丸橋小夏さん(18)は「普段は話す機会の少ない年代の方と話すことができ、大きな絵を描くのが楽しかった」、久保寺節子さん(62)は「リンダさんの計画が意義のあるものだったので皆の気持ちが一致した。地域との関わりを実感できてうれしい」と話した。
大好きな秦野をきれいに
リンダさんはアメリカ合衆国デラウェア州デラウェア市出身で、夫の転職をきっかけに秦野に住み始めた。「秦野の好きなところは色々あります。秦野駅の改札口を出ると、いつも一瞬立ち止まって丹沢の山々を眺め、きれいで新鮮な空気を深く吸っています」と魅力を語る。リンダさんは今年の3月に帰国の予定。「何より私がここで出会うことができた人たちが本当に大好きです。私たち夫婦を友人として親しく接してくれて、いつも私たち外国人家族をできる限りサポートしたいと思ってくれていました。本当に心強い味方でした」と秦野での生活を振り返った。
また、このプロジェクトを実施して「河川敷を散歩していた人の多くが立ち止まって私たちの活動について質問し、仕上がりが楽しみだと言ってくれたことが励みになりました。長い間これらの絵を見て楽しめるように、定期的なメンテナンスを続けていってほしい」と思いを伝えた。
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