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公開日:2023.10.06
秦野市立中学校
規格外野菜を給食に
フードロス削減の一環
秦野市立中学校3校で9月28日、規格外野菜を使った給食の提供が行われた。SDGs(持続可能な開発目標)の一環でフードロス削減を目指した取り組み。秦野市では初めてとなる。
規格外野菜を学校給食に利用する取り組みは、秦野市農業協同組合(JAはだの)から秦野市への提案があったことがきっかけ。市は中学校給食調理業務を請け負うハーベストネクスト(株)とともに実施に向け調整。中間テストの関係で給食がなかった学校以外の渋沢中・南が丘中・鶴巻中の3校で9月28日、提供が行われた。
ハンバーグに玉ねぎ利用
給食に利用されたのは、市内で7月に収穫された規格外の玉ねぎ約60kg。夏季休業中の8月に学校給食センターでみじん切りにして炒めるなど加工され、冷凍して保存されていた。「学校給食では通常使いづらい不揃いの野菜を事前に一次加工し冷凍保存することで、フードロス軽減につながる」と市学校教育課の担当者は話す。28日に提供された給食の献立は、和風ハンバーグ丼・あんかけ汁・牛乳。玉ねぎはハンバーグの具材として活用された。給食を食べた名取航(わたる)さん(渋沢中3年)は「今まで食べた給食で一番美味しい」と話し、上田真希(まさき)さんは「食品ロス軽減につながるとてもよい取り組み」と思いを語った。
食材の種類 増やす
この取り組みにより、生産者はサイズごとの選別や余分に作られた野菜を処分することなく出荷できる。一方、市は新鮮な野菜を通常より安価で購入できる。また、ハーベストネクスト(株)は通常では時間が掛けられないが、夏季休業中などに作業を行うことで対応が可能となる。引き続き3者は連携して、野菜の旬や収穫量を見極め、加工品の量や種類を増やし、食材の有効活用を進めていく考えだ。
学校教育課担当者は「次の実施日はまだ未定ですが、別の野菜の利用など、今年度の実施に向け検討していきます」と話した。
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