KAAT神奈川芸術劇場=横浜市中区=で創作した作品を県内各地の劇場で上演する「KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト」が2月から3月にかけて行われる。
第2弾となる今回は、同劇場芸術監督の長塚圭史さんが作・演出を務め、『箱根山の美女と野獣』と『三浦半島の人魚姫』の2作品を上演。
長塚さんが実際に県内を巡り、地元の人から聞いたエピソードやその土地の伝説、歴史などの資料を読み込み書き下ろした。世界中で親しまれている物語の舞台を、スケールの大きい箱根山と神秘的な三浦半島に移し、大人から子どもまで楽しめる作品になっているという。
舞台やテレビなど幅広く活動する阿部海太郎さんが音楽を、振付を世界各国で受賞歴のある柿崎麻莉子さんが務める。箱根山の鬱蒼(うっそう)とした雰囲気や三浦半島の潮風をダンサーの動きやドラマチックな音楽で表現。
2月3日から同12日まで行われる同劇場中スタジオでの公演からはじまり、ハーモニーホール座間、川崎市アートセンター、小田原三の丸ホール、逗子文化プラザ、茅ヶ崎市民文化会館の5カ所を巡演する。
公演の他、トークイベントや演劇の魅力を伝える企画も予定している。
「ひらかれた劇場」を掲げる長塚さん。同プロジェクトも舞台芸術の魅力を県民に身近に感じてもらいたいと行っている。「肩の力を抜いて気軽に見られる作品。地元の劇場に足を運ぶきっかけとなれば」と話す。(問)チケットかながわ【電話】0570・015・415(午前10時〜午後6時)
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