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公開日:2024.03.15
下大槻団地
自治会員が「とくし丸」誘致
買物難民を支援
高齢化率が60%を超える下大槻団地から昨年10月にトライアルbox秦野店が撤退。歩いて生鮮食品を購入できる店を失い、買物難民が発生した。この状況を改善すべく、下大槻団地自治会の事務局長を務める牧野寿美子さんが移動スーパー「とくし丸」を誘致し、毎週土曜日の販売がスタートした。
トライアルの閉店が決まり、「買物難民になってしまう」と危機感を抱いた牧野さん。友人から「とくし丸」の存在を知り、「どうにか誘致できないか」と情報を探った。北矢名の自治会長から「とくし丸」の販売スタッフである高見英世さんの連絡を教えてもらい、相談。買物する人がどれくらいいるか、どういったものを購入するのかを把握するため、昨年12月に試験期間として4回、販売を実施した。「新鮮な刺身やお弁当などが買えるようになった」と好評で、地域住民の要望により3月2日から毎週土曜日、旧トライアルの駐車場で販売を行うことが決まった。牧野さんは「車イス利用者など遠くに買物に行きにくい人にも利用していただければ」と話す。
地域住民の交流の場に
本格実施の初日となった3月2日は、約20人ほどの地域住民が訪れた。高見さんが持ってきた商品は、平塚市にある「しまむらストアー」で販売されている生鮮食品や野菜、総菜などの商品を積み込んだもの。地域住民たちは商品を実際に手に取って吟味したり、友人と会話をしながら買物を楽しむ人もいた。同自治会の橋本勝夫会長は「住民のためになるのでとても助かる。今後も続けてもらえれば」と語る。市高齢介護課は「自分で商品を選ぶだけでなく、交流の場になっているため、介護予防にもつながっている」と話した。
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