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秦野 トップニュース社会

公開日:2024.07.19

秦野市
イオンを暑熱避難施設に
民間で市内初の指定

  • 高橋市長(左)と伊藤店長

  • クーリングシェルター・マーク

 秦野市は7月11日、イオンリテール株式会社イオン秦野ショッピングセンター(伊藤滋店長/以下イオン秦野SC)と「気候変動適応法に基づく指定暑熱避難施設に係る協定」を締結。イオン秦野SCを市内民間施設で初めて「クーリングシェルター」に指定した。

 クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)とは、4月第4水曜日から10月第4水曜日の間に「熱中症特別警戒アラート」が発表されたとき、市民らが暑さをしのげる場所として指定された施設のこと。気候変動適応法が改正され、今年度から冷房設備を有する施設をクーリングシェルターに指定できるようになった。秦野市は7月1日から市庁舎や公民館など市内の公共施設53カ所をクーリングシェルターとして指定。あわせて民間から募ったところ、イオン秦野SCがいち早く手を挙げ、今回の協定に至ったという。

非常時500人受け入れ

 クーリングシェルターの主な指定要件は、適当な冷房施設を有すること、熱中症特別警戒アラートが発表された際は公表日時は必ず施設を開放すること、「クーリングシェルター・マーク」を施設入口に掲示することなどが挙げられる。イオン秦野SCではこの協定により、非常時には休憩用ソファやフードコートを住民や利用者の滞在箇所として提供し、受け入れ可能人数としては500人を見込むという。

 協定式には、イオン秦野SCから伊藤店長のほか、笠井卓生ゼネラルマネージャーが出席。高橋昌和市長と協定書を取り交わした。高橋市長は「秦野市最大の商業施設であるイオンと協定が結べたことをうれしく思う。市民への周知を図り、熱中症予防に励みたい」とあいさつ。伊藤店長は「これまでも地域貢献活動を行ってきたが、この協定を機に、お客様へのサービスをさらに向上させていきたい。日常から涼みにお店にきていただければ」と話した。秦野市消防によると、市内の熱中症による救急搬送者数は、5月が4人、6月が14人、7月は12日時点で27人(屋内15人・屋外12人)と急増している。

 市は今後も、民間施設をクーリングシェルターとして指定していく意向であり、現在、市ホームページで随時募集を行っている。問い合わせは健康づくり課【電話】0463・82・9603へ。

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