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神奈川区 人物風土記

公開日:2014.07.03

神奈川大学野球部のピッチャーで、侍ジャパン大学代表メンバーに選ばれた
濱口遥大(はるひろ)さん
六角橋在住 19歳

自信を左腕に込めて

 ○…代表入りしたピッチャー9人のうちの一人として、7月11日からオランダで開催される国際大会「第27回ハーレムベースボールウィーク」に参戦する。神大野球部からの代表入りは11年ぶり。「良い評価をしてもらえて嬉しい」とはにかむ。真上から振り下ろす本格派。左腕から繰り出す速球とチェンジアップの緩急を駆使してバッターを翻弄する。「まずは試合に出たい。そこで0点で抑えられれば」と意欲を見せる。

 ○…佐賀県基山町で生まれ育った。野球を始めたきっかけは、「小学1年生のとき、近所のお兄ちゃんに誘われたから」。地元の少年野球チームに入団し、中学からピッチャーを務めている。真剣にプロ野球選手を志すようになったのは高校3年生の頃。投球フォームの改善でストレートに速度が乗り、結果が伴うようになったことが自信につながったという。

 ○…大学進学で横浜へ。2年生ながら神大のエースピッチャーとして、今シーズンは春季神奈川大学リーグ優勝と全日本選手権準優勝に貢献。最優秀投手賞やベストナイン、敢闘賞にも選ばれ勢いに乗る。監督やキャプテンも成長を実感しているメンタル面について、「元々ここぞというときに気合いで力んでしまうが、周りの支えもあって気持ちの切り替えができるようになった」と分析する。

 ○…大学では人間科学部に所属。「勉強は得意ではないが、体の仕組みを学ぶ授業があるので野球に役立つことも多い」と話す。たまの休日にはチームメイトと横浜へ買い物に出かけたり、大学近くのビリヤード場でグローブをキューに持ち替えることもある。3人兄弟の末っ子で、九州男児だが一家全員阪神ファン。好きなピッチャーは能見篤史投手。「どんな場面でも冷静に投げられるところをお手本にしたい」と目を輝かせる。夢はプロ入り。「点を取られないピッチャーになりたい」と、力強い眼差しの先に未来を描く。

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