橋本駅南口で交通実験 10/17〜28 事故防止・渋滞解消へ
橋本駅南口周辺で頻繁に起きる路上駐車などの交通渋滞解消と交通事故を防ぐため、市や地域住民、道路管理者などが協力して、10月17日(月)〜28日(金)まで、交通社会実験を実施する。駅前広場に仮乗降場の設置、自転車専用レーン、通行規制などを設け、実験で出た成果をもとに、今後駅南口の道路環境を改善していきたい考えだ。
橋本駅南口周辺は、道幅や歩道が狭く、駅利用者の数に対し、マイカーやタクシーの乗降場も不足していることから、路上での送迎、待機駐車などが後を絶たず、それが原因で渋滞が発生、交通事故が発生していることが問題視されている。平成21年度から市と地域住民、道路利用者らで渋滞緩和について考えるワークショップを行う他、学識経験者、警察らを交えた推進委員会を設け、渋滞緩和策の検討を進めてきた。その結果、そこで話し合われた内容を実践すべく、交通社会実験を行うこととなった。市内でこうした交通実験を行うのは、平成17年度に上溝〜田名間の県道愛川線で行って以来2回目。
乗降場を変更 台数増
実施期間は、10月17日深夜0時〜28日24時まで。実験は大まかに分けて3つ。ひとつは、駅前広場での乗降による渋滞を解消するために、路線バス降車場と一般車送迎の乗降場の位置を変更し、通行規制を設ける。具体的には、現在一般車の乗降場となっている場所を一方通行路にし、乗降を禁止。アリオから駅に向かう側に一般車10台分、企業バス等3台分の乗降場を設け、路線バスの降車場を歩道橋付近に変更する。
自転車専用レーン南口交差点右折禁止
二つ目は、歩行者や自転車の通行が多く、事故が発生しやすくなっている国道16号線橋本駅南入口交差点から、駅へ向かう途中の橋本2丁目交差点までに自転車専用レーンを設置。また路上駐車の多い2丁目交差点から駅南口交差点まで車線幅員を必要最小限に狭め、車を停めにくくする。さらに南入口交差点から進行した際に、2丁目交差点での左折を朝6時〜9時まで禁止。南口交差点からの右折を終日禁止し、相原高校正門前の道路を一方通行にして歩道を拡大する。
座席指定バスを運行
三つ目は、座席指定バスの運行。朝7時三ヶ木発のバスを座席指定にし、相模中野、城山高校前、城山総合事務所入口の各停留所を経由して橋本駅南口へ(この一本、モニターで選ばれた人のみ)。その快適さを実感してもらいマイカーからバスへの転換を図るねらいだ。またマイカー送迎のために、橋本駅南入口そばの「でんきのセキド」の駐車場が実験期間中、朝6時〜9時まで降車場として開放される。
規制は一部継続
実施にあたり、通行規制が行われる道路があるため、市ではチラシの配布、自治会への案内、駅周辺沿道に看板を設置し、周知していくという。実験結果については、今後推進委員会で検証し、道路状況の改善に役立てていく意向だ。市では「自転車レーン、南口交差点での右折禁止バス降車場の変更は、実験終了後も継続する。それ以外についても継続して行っていくか成果をみて検討したい」と話している。
実験の詳細は市・都市鉄道・交通政策課【電話】042・769・8249。
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