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さがみはら緑区 トップニュース政治

公開日:2012.01.01

人や企業に選ばれる都市へ
地域特性を生かし、持続的な発展を

  • 対談する加山市長(右)と本紙木村

  • 新年度予算・緑区の将来を語る加山市長

 2012年の幕開けにあたり本紙では、加山俊夫相模原市長に恒例の新春インタビューを行った。政令指定都市に移行して2年が経過しようとするのを前に、加山市長は移行の成果と今後の展望、厳しい財政状況下での新年度予算に対する基本姿勢などについて率直に語った。(聞き手/本紙・さがみはら緑区編集室 木村正博)



 ――政令指定都市に移行して約2年。この間、具体的にどのような成果がうまれましたか。



 「政令指定都市に移行して何が変わるのかというと、まず政策や財源に自主決定権が大きく与えられるという点が挙げられます。例えば、市道と県道の管理が一元化されて、市民要望への対応が迅速にできるようになったことなど、身近に実感いただける点が徐々に増えているのではと思います。しかしその基本はやはり地域主権、市民主権ということであって、市民が主体性をもってまちづくりに取り組んでいただける仕組みが定着してきた、というのが最大の成果なのではないでしょうか。分権機能の拠点である区役所に、市民のみなさんがまちづくりの方向性などを話し合う区民会議と、地区の課題の話し合いや解決に向け取り組むまちづくり会議を加えて、都市内分権をさらに推進してまいります。そして地域における防犯や防災、健康づくりなど、自主的な事業に対しては、地域活性化事業交付金を交付するといった制度も設けましたので、積極的に活用していただきたいと思います」



 ――対外的な成果としてはいかがですか。



 「相模原をはじめとして、全国には19の政令指定都市があるわけですが、こういった大都市それぞれの圏域の中でどのような役割を果たすべきか、また果たせるのか、政令指定都市間の連携により、地方行政の課題に対する本市の主張を直接、国等に申し述べる機会がこれまでと比べ随分増えました」



安全・活気あるまちづくりを加山市長が市政の抱負を語る



 ――今後をどう展望されますか。



 「地域主権改革の進展で新たに拡充される権限を最大限に活かしながら、人や企業に選ばれる都市づくりの実現を目指していきます。また、福祉や教育施策の充実のほか、周辺都市ともさらに連携・協調して、圏域全体が発展していけるよう、広域交通ネットワークの拡充や産業拠点の創出などに積極的に取り組んでまいります。こうした取り組みが持続的な発展につながるよう、新たな大都市制度の在り方を他の政令指定都市とともに検討していきたいですね」



新年度予算、6つの柱



 ――2012年度の予算編成の骨格、テーマ、重点施策をお聞かせ下さい。



 「東日本大震災や円高等の影響により、国内の経済や雇用環境は依然として厳しい状況にあります。また、国において、社会保障と税に関する議論が行われるなど、国の施策や地方財政にかかる制度等が大きく変化することも想定され、その動向によっては生活に影響が出ることも考えられます。こうした状況にあっても、将来にわたって安心して暮らし続けられるような、市民生活に直接かかわるサービスの確保は不可欠です。これらを踏まえ、新年度予算に関しては、6つの柱を掲げて市政運営に取り組んでまいります。



 まず、「安全で安心して暮らせるまちづくり」。東日本大震災の教訓を生かし、危機管理体制の検証と再構築を図りながら行動計画の策定などを推進します。緊急性が高い要介護度4・5の待機者の解消を図るために、特別養護老人ホーム等の整備促進も行っていきます。



 そして、「夢と希望あふれる次世代をはぐくむ環境づくり」。福祉や医療、産業、教育などの連携のもとで、不登校や引きこもり対策など子どもをめぐる今日的な課題への対応や、保育所待機児童の解消などに力を入れます。



 「にぎわいと活力に満ちた都市づくり」では、広域的な交通網の形成などを進め、成長戦略を伴った産業集積・都市基盤整備を推進していきます。



 「身近な暮らしの中から自然と地球を考える社会づくり」では、太陽光等の新エネルギーの導入を積極的に進めていくほか、家庭ごみの減量化や資源化に向けた取り組みを図っていきます。



 地域に根ざした市民自治の仕組みづくりを推進するのが、「市民が主役の郷土づくり」です。退職世代の経験や力を地域活動につなげる環境づくりを進めます。



 地方分権改革に対応した職員の育成として『変える』『創る』『挑戦する』、いずれも英語の頭文字が『C』ですので『3つのC』を推進してまいります」



緑区のまちの魅力づくりは



 ――津久井広域道路を中心とした都市整備と、橋本駅周辺の今後の開発についてお聞かせ下さい。



 「現在、さがみ縦貫道路の整備が進められており、2014年度に(仮称)城山インターチェンジ(IC)が供用開始予定です。本市では、ICを東西方向に結ぶ津久井広域道路の整備を進めており、ICの供用開始とあわせて、周辺地域の交通利便性は飛躍的に向上します。すでに供用が開始されている津久井広域道路に隣接する川尻大島界地区では、この立地特性を生かして、周辺環境に調和したうるおいや個性が感じられる新たな産業拠点の形成をめざしています。また、この交通利便性の向上を契機として、津久井地域の新たな拠点の形成に向け、現在、金原・串川地区のまちづくり基本構想の策定に取り組んでいるところです。



 橋本駅周辺地区につきましては、広域的な交通体系の発展に伴い、都市としての広域的な可能性が飛躍的に高まることが期待されています。市としてはこのエリアを首都圏南西部における広域交流拠点として相模原駅周辺と一体的に位置づけ、圏域全体をリードする拠点の形成を目指しています。現在は実態調査や土地利用計画、交通計画、整備手法などの検討を行っているところです」



 ――新年にあたって、読者へのメッセージをお願いします。



 「本年は、市民の皆様方の暮らしの向上と地域経済の活性化を最優先に市政運営に取り組むとともに、東日本大震災の教訓を生かし、市民の誰もが安全で安心して、心豊かに暮らすことができる社会の実現に向けた取り組みを進めてまいります。また、福祉、医療、教育の拡充、産業集積や雇用の創出、環境保全など幅広い分野において市民サービスの向上を図り、多様な施策を総合的に推進し、本市の都市力を高め、心豊かに生活できる環境づくりを進めてまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。本年が皆様にとりまして、幸せで実り多く、大いなる飛躍の年になりますことを、心よりお祈り申し上げます」

 

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