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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2011.12.16

海老名市園芸協会の会長を務める
高橋 雄二さん
杉久保北在住 60歳

農業ひと筋35年



 ○…レタス、トマト、果樹、温室、イチゴ、野菜の6つの生産部会で組織される海老名市園芸協会の会長。農業まつりや花と野菜のフェスティバルなど市の催しに出店し、地場産野菜のPRを行う。「地場野菜の良いところは生産現場が見えること。さらに言えば、どんな人が生産しているのかも分かるところです。つまり安心して食べて頂けるということですね」と一言一言を丁寧に話す語り口に73人の会員をまとめる責任感の強さが見える。



 ○…農家の長男に生まれるも25歳まで町田市役所に勤務。先代が市会議員に立候補するのを機に、農家の跡を継ぐ決意を固めた。父の後を継ぐことに迷いはなかった。長男として家を守っていく気持ちはずっと胸に抱えていたので、「来るときが来た」と受け止めた。「昔は農作物に価格の上下があって、おもしろかった。今は全国から商品が一同に集まるから価格が頭打ち。でも肥料代、農薬代などあがっているから経営は厳しいですよ」。自らを奮い立たせるかのような明るい口調が印象的。



 ○…今後も厳しい経営を強いられることが予想される中でもうれしいことが。長男が後継者として名乗りを上げてくれた。「うれしかった。蛙の子は蛙、私がこの世界に入ったのは25。息子は24歳。もっといいところが似てくれれば」と細めた目から一粒の涙が光った。さらにうれしいのは、次男に孫が生まれ、60歳にして初めて祖父になったこと。「家族が丈夫で、病気や怪我などせず幸せに暮らしていけたらいいですね」



 ○…「35年、海老名で農業を続けられたのも周囲の人のおかげ。助けられてここまできた。ありがたいことです」と深々と頭を下げる。「会長といっても専門外は分からないことだらけ。皆さんに教えて頂きながらなんとかやってます」。食料自給率の低下など問題は少なくないが、次世代の海老名の農業のために日々努力を続ける。

 

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