海老名・座間・綾瀬 人物風土記
公開日:2026.05.22
伊勢原手作り甲冑隊海老名支部の支部長を務める 川畑 豊徳(とよのり)さん 海老名市社家在住 80歳
武将の背中を追いかける
○…太い糸を編み込んだ重厚な鎧は鉄製にしか見えない。厚紙に硬化剤などを塗り重ねて仕上げたという。13年前に夫婦で手作り甲冑隊の展示会を訪れ、妻・三千子さんに「作って」と言われた。歴史ドラマや書籍を参考にオリジナル作品を作り続け「もう飾るところがない」と今は仲間を教える側に専念している。材料の厚紙を愛おしげに手にとった。
○…沖縄と鹿児島で育ち、集団就職で上京。東京都荒川区の金型などを作る工場に入った。「今では技術が進歩してレーザー加工をするところも、昔はタガネで叩いて、やすりがけする手作業でした」。定時制高校や大学、先輩職人から学び、手作りの技を磨いた。最終的に「図面屋」に。車のドアノブやトラックの装飾品を作り、中国に赴任しデジカメ部品などの加工を教えた。
○…職場結婚の後に、神奈川県内に転勤。住宅の広告を見つけて43年前に社家駅近くに引っ越した。周囲の田んぼは今よりもずっと広大で、カエルの声も大きい。緑に包まれ家族は大喜びだったという。「よく仕事帰りに相模線に乗り遅れて、茅ヶ崎で飲み直した」と目を細める。2人の子を育て、自宅には孫の背丈に合わせた小さな鎧が飾られている。子どもも孫も、剣道の道に進んだのは、鎧の影響だろうか。
○…5年前に人間ドックがきっかけで脳腫瘍が判明。コロナ禍での入院で家族と会えなくなった。「まさに追い詰められて討たれる平将門のよう」だったが、術後はひたすら歩くリハビリを重ねた。憧れは江戸城を築いた太田道灌。毎年秋の道灌まつり(伊勢原市)の武者行列では、夫婦で汗だくになり、道灌公に続く。「合戦に向かう武士になりきって‥お客さんに手を振らなきゃ」と職人の顔が緩んだ。
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