少年少女サッカーチーム「海老名キッカーズ」6年生の監督をしている 渡邉(わたなべ)一之(かずゆき)さん 57歳
子どもがパワーの源
○…市内大会を無敗のまま6年連続優勝を飾った少年少女サッカーチーム「海老名キッカーズ」の監督。教えたことは思いやりの心。シュートをはずしてしまったり、失点をしてしまっても『どんまい、どんまい』と自分たちで支え合えるチームを作り上げた。
○…”意見を言える”子を育てることがモットー。サッカーを通じて自分の思いを人に伝えることの大切さを伝えていく。「仲間だからこそ、何でも言い合って目標に向かっていける環境作りを心掛けています」。監督人生の中で最も思い出に残ったのは先月、行われた全国大会の県予選。470チームが参加する大会でベスト8まで進出。「大会で負けた後も『まだまだ自分たちはできるんだ』って言うんですよ」と教え子の成長を自慢げに語る。
○…学生時代は湘南でサーフィンに没頭した。「本気でプロサーファーを目指していたんですよ。朝5時に海へ行くというのが日課でしたね」。しかし腰を痛めて断念。そんなとき友人から誘われ、アメリカへ留学した。「勉強がついていけず、仕方ないから放浪の旅に出たんです。その中で自分勝手さやちっぽけさに気づかされました」と手前のコーヒーに手をのばす。帰国後にサッカーの魅力に引き込まれ、小学生を指導することに。28歳の時には物流会社を設立したがバブルがはじけると次第に経営が悪化し倒産。この時、人生のどん底を味わった。友人から仕事をもらいながら、生計を立て、数年後に再び会社を設立。「辛いときに子どもたちの純真さを見ると疲れが吹っ飛びましたね」とコーヒーをすする。
○…街の中でマナーの悪い未成年を見かけると注意せずにはいられない。「最近では顔を見られて逃げられるようになりました」と目を細める。3年前には社会人サッカーチームを立ち上げた。「子どもたちが大人になって、また一緒にできたら最高ですね。成長した姿が今から楽しみです」
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