神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2013年3月8日 エリアトップへ

戸別収集モデル事業 燃やすごみ1割減 市「想定以上の効果」

社会

公開:2013年3月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
工房ひしめき(鎌倉山)での説明会=2日
工房ひしめき(鎌倉山)での説明会=2日

 市が昨年10月から市内3地区で実施しているごみの「戸別収集モデル事業」の、今年2月末までの検証結果が明らかとなった。燃やすごみは3地区で約1割減。3月2、4日には結果の説明会が各地区で行われ、市資源循環課は「想定以上の減少」と評価した。

 同事業は昨年10月1日から市内七里ガ浜、鎌倉山、山ノ内の3地区、計3476世帯を選定し行っている。収集は、燃やすごみ、燃えないごみ、危険・有害ごみ、使用済み食用油、容器包装プラスチックの5品目。

 今年2月までの市の検証結果によると、1週間当たりの燃やすごみの排出量は、実施前の9月の3地区平均7346kgから6561kgと、約1割減少。また、世帯当たりの1日の排出量も、同平均で911gから836gへ減少した。資源物の混入率では重量・容積ともに同平均で減少し、2011年度の市平均を下回った。検証結果について市は「地区による違いはあるものの、燃やすごみの1割減は想定以上の効果」としている。

 戸別収集は、従来所定のクリーンステーションで集めていたごみや資源物の一部を、建物ごとに道路に面した敷地内に出し、それを収集する方法。廃棄した人が明確になることから、ごみの分別・資源化が進み、削減が期待できるとされ、隣の藤沢市では有料化と併せ、現在市内全域で実施されている。

 鎌倉市では、年間約1万tのごみを焼却している今泉クリーンセンターが15年3月までに停止することを受け、燃やすごみの削減計画を進めている。その一つとして14年度中に、家庭から出るごみの戸別収集・有料化の全市実施を目指しており、年間3500tの燃やすごみ削減を見込む。

不法投棄対策望む声も

 鎌倉山地区では2日に説明会が行われた。住民からは、「有料化されるとスーパーマーケットなど小売店への不法投棄が増えるのでは」「燃えないごみと危険有害物を一緒に入れかねない」「クリーンステーションの数を集約しては」などの意見が出ていた。

 「今泉で処理していた1万t分の削減策は」との質問には、戸別収集・有料化のほか、生ごみ処理機の普及や事業系ごみの分別徹底、燃やすごみの発生抑制と資源化などで対応するとした。
 

鎌倉版のトップニュース最新6

建長寺に「さわる模型」

建長寺に「さわる模型」

大下さん、10年越しで夢叶う

4月26日

交番AEDで女児救う

交番AEDで女児救う

鎌倉署、高原さんに感謝状

4月26日

松岡選手、プロ転向目指す

松岡選手、プロ転向目指す

テニス 世界ジュニアで8勝

4月19日

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

鎌倉駅で観光案内、滞留抑制

4月19日

官民連携で孤独、孤立対策

「つながり」創出へ仕掛け

官民連携で孤独、孤立対策

プラットフォーム創設

4月12日

深沢高、最後の入学式

深沢高、最後の入学式

3年後に藤沢清流と統合

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook