松尾崇市長(40)は8月29日、市役所で記者会見を開き10月27日に行われる鎌倉市長選挙への立候補を表明した。松尾氏は事業の見直しや市職員の人件費削減をはじめとする行財政改革の成果を強調する一方で、災害対策や少子高齢化に伴う財政健全化などに「引き続き取り組みたい」として2期目への意欲を示した。
松尾氏は会見で「次世代に先送りしない責任ある政治を掲げて行財政改革に取り組んできた」として、「日本一高い」と言われた市職員の人件費の削減や、事業の再構築など4年間の実績を強調。
その一方で東日本大震災の被害を踏まえた災害対策や財政健全化の取り組みは「緒についたばかり」として「まいた種が今、ようやく芽を出し始めたところ。しっかり花を咲かせるために、もう一度重責を担わせていただきたい」と再選への意欲を語った。
「4年間を100点満点で採点すると」という記者の質問には「75点」と答え、その理由として、選挙の際に公約として掲げた市長選と市議選の同日開催や中学校給食の実施に向けた準備は「成果を出すことができなかった」ことを挙げた。
推薦取り下げとなった世界遺産登録については「登録はまちづくりの手段であって目的ではない。市民と行政が一致団結できなかったことは反省点だが、立ち止まって振り返ることも重要だ」とした。
また2015年3月末に今泉クリーンセンターの焼却停止を控え、戸別収集・有料化の導入を進めるごみ処理問題については「負担なく継続できる方法を構築することが必要」と語った。
松尾氏は市議会議員や県議会議員を務めた後、前回2009年の市長選挙に立候補し初当選した。
鎌倉市長選は10月20日告示、27日に投開票が行われる。現在までに立候補を表明したのは松尾氏のみ。9月11日には立候補予定者事前説明会が開催される。
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