2014年鎌倉市議会6月定例会が6月11日、開会した。会期は27日まで、17日間の予定。2月議会で条例の不備が指摘され、取り下げになっていた家庭系ごみの収集有料化を来年1月15日から実施するとした条例改正案や、近年大きな問題となっている海水浴場でのマナー悪化に対して「迷惑行為」を明示し、注意喚起を内外に強くアピールする条例案などを上程した。
議会の指摘受け対象品目を明記
注目を集めていた家庭系ごみの収集有料化は、来年1月15日から実施する条例改正案が提出された。
鎌倉市では、今泉クリーンセンターが来年3月末で焼却停止となることから、燃やすごみを約6千トン削減し、年間3万トン以下にすることが求められている。
「有料化」は専用のごみ袋を購入することでコスト意識を高め、排出削減を目指す仕組み。市は当初、ごみを家庭ごとに収集することで分別の徹底が図られるとする「戸別収集」と「有料化」を、今年7月から同時に導入する方針だった。
しかし、その後の市民向け説明会や昨年10月の市長選で戸別収集への反対意見が多く、同時実施を断念。有料化のみを今年10月から導入する方針に転換し、2月議会に条例の改正案を提出したが、議員から「対象となる品目が明記されていない」などの不備が指摘され、取り下げていた。
そのため今回の条例改正案では、有料化対象外の資源ごみの具体的な品目を挙げている。
安全な海水浴場へマナーアップ条例
市は「海水浴場のマナーの向上に関する条例」案を提出した。
海の家の「クラブ化」や海岸でのマナー悪化が問題となるなか、入れ墨の露出や80デシベル以上の音楽を流すこと、指定場所以外での喫煙などを「迷惑行為」として明示。罰則はないが、注意喚起による抑止効果を狙う。
また市は海浜事業者との協議により、クラブ営業の禁止や泥酔客への酒類提供の禁止など、「海の家の営業に関するルール」を定めた。
さらに今年から海水浴場内に防犯カメラを設置し、警察との連携と併せて犯罪防止を図るとしている。
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