苦難乗り越え大舞台へ 小川道場 半谷(はんがい)静香さん(23)
今年8月に開幕するロンドンパラリンピック・女子柔道52キロ級出場に向けて市内東海岸北にある「小川道場」で練習に励む半谷静香選手(23)。生まれつき視覚障害を抱えるが、中学の時から始めた柔道で自身初となる五輪切符を目指している。
東日本大震災で被災した福島県いわき市出身。母と妹は現在も実家で暮らしている。「これまでたくさんの人に支えられてきました。今度は、自分が柔道で良い報告をして、地元を元気付けたいと思います」と意気込む。
自身も震災の影響で、昨年3月に大学卒業後の就職先から内定を取り消され、行き場を失っていた。しかし、そんな時「何とか五輪を目指せる環境を」と救いの手を差し伸べたのが、格闘家の小川直也さんだった。「とにかく今年が勝負の年なので頑張ってほしい。勝ち続けてパラリンピックに出場することで、自らの手で人生を切り開いてほしい」と小川さんは全面的にサポートしている。
現在は小川道場での週5日の練習に加え、週1回は埼玉県内の道場へ稽古に出向く。半谷選手は「小川さんにお世話になり始めてから柔道に対する感覚が変わりました。今まで何となくやっていた部分もありましたが、細かい部分まで指導して頂いているので、勉強になることばかりです」と笑顔で話す。
昨年11月に行われた全日本視覚障害者柔道大会・女子63キロ以下級合同で頂点に立ち、その勢いを今年の春に開催される五輪予選にぶつけるつもりだ。「全日本では緊張して硬くなってしまったので、次こそは自分らしい柔道で、まずはパラリンピック出場を決めたい」。大一番に向け、準備を進めていく。
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