青葉区 人物風土記
公開日:2026.06.11
奈良北商店会の会長に就任した 大河原 賢司さん 奈良町在住 54歳
どうせなら先陣切って
○…「いらっしゃいませ!どうなの、最近?」――カウンターから、気さくな笑顔と陽気な声で客を出迎える。創業から半世紀を超える奈良町の老舗書店「昭和書房」の2代目店主。奈良北の街と商店会と共に育ち、その移り変わりを見て、感じてきた。奈良北商店会の新会長として「どうせやるなら、先陣切って新しいことに挑戦したいよね」と意気込む。
○…アルバイトなどを経て、同書店を手伝い始めたのが25歳の頃。配達での出入りをきっかけに緑山スタジオ・シティと提携し、ドラマの舞台美術に関わるようになった。さまざまな現場や人と時間を共にし、「いろいろな価値観、ノウハウに触れて、どんな人とも先入観なく接するようになった」と振り返る。
○…「親父が好きに挑戦させてくれたから」と、気づけば経営の中心は父親から自分へ。地域の声に応えて姿を変えてきた昭和書房には、書籍や文具から、時には野菜まで並ぶ。「おしゃべり」を楽しみに来る人も多く、会話が絶えない地域のたまり場的存在だ。「高齢者が多いから、個人商店ならではの距離感や気安さが優しい街につながれば」。一方で「本屋としては、人間が書くからこそ個性や不完全さがにじむ『本』の魅力をつなぎたいね」と文学への思いも人一倍熱い。
○…区内15商店会の中で最も加入店舗数が少ない同商店会。「加入店舗が増えれば、できる事や受けられる補助制度も増える。NPO法人や医療機関などにも声をかけたい」と、新しい商店会のあり方を模索する。一人の視野には限界があっても、さまざまな人とのつながりが新しいアイデアを生む。「商店会は地元店舗と街や人との架け橋。みんなの力で、これからの商店会のロールモデルを目指したい」
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