北金目塚越遺跡から出土した約2100年前の弥生時代中期の壷と見られる土器の破片に、4頭の鹿の絵画が描かれていることが分かった。20日、平塚市が発表した。鹿の絵画土器は県内で6例目の発見だが、4頭も描かれているのは全国でも珍しいという。
絵画土器の破片は、高さ約40cmあったと推定される壷の首まわりの部分。頭部を三角形で表現した2本の角を持つ鹿4頭が、ヘラを使って描かれている。
土器の破片は2010年度の遺跡調査で、塚越古墳の北、約300mの地点で出土したもの。出土品を整理していた昨年11月、破片の一部を確認。土器の接合を進めていくうちに、鹿の絵が現れたという。
市社会教育課によると、西日本では、鹿を描いた弥生時代の土器や銅鐸が比較的多く出土しており、鹿の角が毎年生え替わることから、再生を象徴する特別な動物として信仰されていたと考えられているという。 社会教育課では「県内にも西からの再生観が入っていたことを示す貴重な資料」としている。絵画土器は2月5日まで、市博物館(【電話】0463・33・5111)で展示される。月曜休館。
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