緑消防署(堤康弘署長)は4月26日、十日市場の老人福祉センター横浜市緑ほのぼの荘でサークル活動中に倒れた利用者に対して適切な救命処置を行ったとして同施設の池澤佐和子所長、平田眞須美さん、橋本英世(てるよ)さんの3人に感謝状を贈呈した。
感謝状を受け取った緑ほのぼの荘の池澤佐和子所長によると、3月18日午後1時30分頃、水彩画サークルに参加していた70代男性が急に床に倒れたため一緒に活動していた仲間が施設職員に助けを求めたという。事務所内で業務中だった池澤所長は報告を受け、同じ建物内にある十日市場地域ケアプラザの看護師・橋本さんと共に男性の元へ。初めは呼吸していたが、その後、確認できなくなったという。池澤所長は職員の平田さんに119番通報を指示するとともに、橋本さんと協力して消防機関が到着するまでの間、AEDを含む救命処置を行った。
研修と役割分担
池澤所長は「応急手当指導員」の資格を持っており、同施設では定期的な救命救急研修を実施。日常から各種役割分担を行っているという。
「助けなくてはと無我夢中だった。AED使用後に自発呼吸を確認したが意識は戻っていなかった。現在は退院して無事に社会復帰していると聞き安心している」と胸中を明かす。
救命の連鎖
堤署長は3人に対し「今回は本当にありがとうございました」と感謝の意を表した。続けて、心停止の早期認識や119番通報、一次救命処置など傷病者の命を救い社会復帰に導くために必要な一連の動作「救命の連鎖」を例に挙げ、「救命の連鎖が1つでも崩れてしまうと尊い命が助からない可能性が高まる。みなさんの日頃の訓練の成果が発揮され、しっかりと正確な行動を行ったからこそ人命を救助できた」と言葉をかけた。
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