9月27日、霧が丘の「ぷらっとkiricafe」での車座トークで似顔絵について語る 橋本 憲一郎さん 霧が丘在住 67歳
似顔絵から広がる喜び
○…「似顔絵は不思議だから面白いんです」。パソコン上でさまざまな図形を変形して組み合わせ、スポーツ選手や俳優、お笑い芸人など、数々の有名人の顔を描いてきた。作品は自身のSNSなどで発信しているほか、これまでに『たけしの誰でもピカソ』『徹子の部屋』などのテレビ番組でも紹介され、注目を集めた。9月27日、霧が丘で開催される車座トークで「似顔絵の楽しさと不思議」をテーマに語る。
○…大阪府に生まれ育った。幼少期から絵を描くことが好きで、かつて週刊朝日で長年連載された、読者の優れた投稿作品を掲載する人気企画「山藤章二の似顔絵塾」に29歳ごろから作品の投稿を始めた。「私にとって神のような存在」と仰ぐイラストレーターの山藤さんから優れた表現力を高く評価され、30歳ごろには特待生に昇格。約30年間で数々の作品が誌面を飾った。著名人との親交もあり、俳優の故・津川雅彦氏からは年賀状のデザインを依頼され、約20年にわたり作品を提供したという。
○…大学では工学部で学び、卒業後、上京して精密機器メーカーに就職。計算機用のプリンターの開発部門で設計を担当したほか、商品企画とマーケティングなどにも携わり、定年まで勤め上げた。霧が丘に移り住んだのは30年ほど前。「緑が多くて住みやすい街」と話す。
○…「似顔絵の制作には3つの喜びがある。『描きながら作品が本人に似てきたとき』『完成したとき』『描いたものが人に喜ばれたとき』」と語る。似顔絵に関する論文も発表しており、今後は似顔絵が本人に似ていると感じられる不思議などについて、さらに研究を深めたいという。「似顔絵を科学する」。その情熱は尽きない。
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