鴨居商栄会らに感謝状
防犯力向上に貢献で

本田悦二郎緑警察署長（右）と感謝状を受け取った串田会長。街路灯に設置されている防犯カメラ

　防犯カメラを設置して地域の防犯力向上に取り組んできた鴨居商栄会（串田賢司会長）にこのほど、（公社）県防犯協会連合会会長（黒岩祐治知事）、県警察本部長連名の感謝状が贈られた。10月31日には緑警察署で伝達式が行われた。

街路灯生かし防犯力向上へ

　鴨居駅周辺の道路には約80の街路灯が立っている。これは同会によって数十年前に設置されたもので、通りを明るく照らす役目を果たしてきた。しかし駅前が発展するにつれ、街路灯以外の明かりが通りを照らすようになり、次第にそのありがたみが忘れられていったという。串田会長は「先人たちが残してくれた街路灯にまだまだ役割はある」と活用の道を探り、防犯カメラを設置することにした。市の補助金を活用して、２年間で約50の街路灯に防犯カメラを設置。来年には約80の街路灯すべてに設置する予定という。

　串田会長は「昔と比べ、鴨居に住む人口が増えた。それと同時に犯罪や事故の発生件数も増えている。防犯カメラは犯人が逃げる動線を意識して設置している。それが役に立ち検挙率が上がっていると聞いている。今後は抑止力にもつながれば」と話している。

個人にも表彰状

　31日の伝達式では同会のほかに、地域の防犯力向上に貢献した緑区在住の５人にも感謝状が贈られた。受彰者は以下。

　県防犯協会連合会会長、県警察本部長連名感謝状／防犯指導員として10年間活動する瀬尾明代さん、防犯栄誉銅章（全国防犯協会連合会長表彰）／鴨居連合自治会会長として地域住民への注意喚起に尽力する木村赳さん、関東防犯協会連絡協議会会長、関東管区警察局長連名表彰／20年以上にわたり防犯指導員として活動する石井惠子さん、（公社）県防犯協会連合会会長感謝状／防犯のキャンペーンや広報活動に尽力する平井仁女さん、防犯指導員奨励賞／防犯指導員として11年目となる守田りつ子さん。