小机城址まつり、４年ぶり
規模縮小の武者行列も

２０１９年に開催された小机城址まつりの鉄砲衆＝港北区役所提供

　第28回小机城址まつりが４月23日に開催される。同イベントは４年ぶり。主催は小机城址まつり実行委員会、城郷地区連合町内会。今回は新型コロナウイルス感染防止対策もあり、パレードは縮小して行われる。

　同イベントは、地域の資源である小机城の由来・歴史について区民に理解してもらうことや、「スポーツ・健康・福祉」が融合した魅力ある街づくりを推進し、地域の観光振興を図るためのイベント。新型コロナウイルス感染に対する不安もある中、「規模を縮小してもやろう」という声等があり開催に至った。

各所で鉄砲隊演技

　当日は武者行列や小机城址の魅力解説コーナーが設けられるほか、城址太鼓、焼きそばや焼き芋、駄菓子などの模擬店を楽しむことができる内容となる予定。

　例年は三会寺から小机城址市民の森まで行われる武者行列だが、今回は雲松院から金剛寺までの約30分の行程となる。漆原順一港北区長が演じる笠原越前守らの隊列が、笠原公が眠っている雲松院をスタートし、各所で鉄砲隊による発砲演技を行いながら練り歩く。最終地である金剛寺では出陣式を演じる。笠原公に扮する漆原区長はパレードでは烏帽子、出陣式では兜を身に着ける。

地元の学校も参加

　小机小学校、城郷小学校、城郷中学校の校長も、衣装を身にまとって武者行列に参加する予定。金剛寺では城郷中学校吹奏楽部による演奏も行われる。

　ちょうど新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた頃に同実行委員長になった牧義一さんは、「２０１９年はやろうと思って準備もしていたが、コロナの影響で開催できず実質初めてのまつり。小机城址まつりは港北三大祭の一つ。ほかの、大倉山観梅会も綱島桜まつりも開催された。通常よりも短い準備期間だったが、各町内会から『やってほしい』という声もあり、今年は小さいながらも開催することにした。武者行列や出陣式などを楽しんでほしい」と委員長になって初めてとなる同イベントへの期待を込めた。

　同イベントは午前10時から午後３時までを予定。武者行列は午前10時に雲松院を出発し、催し物は金剛寺と小机駅前で開催され、金剛寺会場は正午まで。

　雨天の場合は催し内容を変更する可能性あり。武者行列は小雨決行。同実行委員会では「来場の際は、駐車場がないため公共交通機関の利用を」と呼び掛けている。