港北区 人物風土記
公開日:2026.09.03
市リハセンターと横浜ラポールの両館を公開する「オープンデイ2026」の実行委員長を務める 西村 顕さん 大倉山在住 47歳
現場目線でモノづくり
○…横浜市総合リハビリテーションセンターと横浜ラポールの両館を公開する「オープンデイ」。「専門施設で難しい印象かもしれません。医療や福祉、工学の技術が暮らしにどう役立っているのかを楽しく体感してほしい」と意気込む。今回は光と音で成否を知らせるフライングディスク体験など、日頃の研究開発の成果も分かりやすく発信。「子どもから大人まで、誰もが楽しめる一日に」と準備に奔走する。
○…三重県出身。建築を学んでいた大学3年の時、祖母が入院。退院時の手すりの位置やスロープの相談に何も答えられなかったショックから、「身近な人の困りごとに応えられる建築を学びたい」と福祉住環境の道を志す。ヘルパー資格を取得し、専門に学べる東京の大学院へ進学。在学中、同センターでアルバイトを始め、2年後に正式入社した。働きながら横浜国立大学大学院で博士号も取得している。
○…入社後は建築と福祉の知見を生かし、発達障害のある子どもの住宅相談や防音マットの開発などに携わってきた。使いやすさを追う一般的なユニバーサルデザインとは逆に、安全のために「あえて見えなくする・隠す」独自の工夫も形にしてきた。「臨床と開発の距離が近く、医師や療法士と動けるのが強み。『また西村さんに』と相談をいただけることが何よりのやりがい」と顔をほころばせる。
○…大倉山に居を構えて約10年。休日は鶴見川沿いから急坂を上って大倉山記念館へ至るランニングが息抜きのひとつ。地元ベーカリーのパンを妻と味わう時間も愛おしい。「困った時に『あそこに行けば何とかなる』と思ってもらえる、地域に開かれた場所にしていきたい」。現場目線に寄り添ったものづくりの探求はこれからも続く。
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