中川小学校(新開健之校長・牛久保東2の21の1)で保存されていた郷土誌8冊が11月15日、学校関係者らに公開された。都筑区周辺の戦前の様子が綴られている貴重な資料で、現在進められている郷土資料室の再整備と合わせ、児童の歴史学習に活用される。
今年で創立140周年を
迎えた中川小。11月15日に行われた記念式典に合わせ、同校の書庫に保管されていた郷土誌を公開した。新開校長=写真左=は「郷土誌は長い歴史の中で受け継がれてきた大切な資料。140周年の節目に公開できて、最高の機会になったのでは」と話した。
公開された郷土誌は8冊。表紙に「都筑郡中川尋常高等小学校」と表記されているものが多く、大正末期から昭和初期にかけて作成されていることがわかる。新開校長によると、当時同校に勤めていた教諭たちが手書きでまとめたもので、多いものは約100ページにわたる。『中川村郷土地誌』には周辺地域の面積や人口、地質、『中川村郷土史』には各村の歴史、点在した寺などを紹介。また『童謡と民謡』には住民の間で歌われた子守歌や田植歌の歌詞が記されている。
当時の生活を知る資料に
市歴史博物館民俗学芸員の羽毛田智幸さん=写真左から2番目=は「戦前の資料は空襲で焼けてしまったものも多く、これほど状態が良いものが残っているのは珍しい。当時の生活を知る貴重な資料になるのでは」と話す。原本はPTAらの協力でガラスケースに展示され、直接触れることはできないが、複製本は読めるように。今後は再整備を進めている郷土資料室とともに、児童たちに昔の様子を伝える歴史学習のツールとして活用される。
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