神奈川県警察運転免許センター=中尾=に高齢ドライバー向けの運転講習専用コース=写真=が新設され、9月3日から運用が始まった。
来場者用駐車場の一部を改修したもので、広さは約6300平方メートル。コース内には方向転換やS字カーブ、見通しの悪い交差点などさまざまな要素があり、高齢者が苦手とする運転技術を確認することができる。
県警本部によると、これまで同センターでの高齢者運転講習は、免許の取得を目指す試験車も走行する公認コース内で行っていたため、「ドライバーが互いに気を遣う面もあった」という。専用コースでは「講習車のみなので、集中してもらえるのでは」と話す。
受講待機日数短縮へ
県内の70歳以上の高齢ドライバーは2020年末で約67万人。3年に1度免許を更新するため、毎年20万人ほどが受講の対象となる。現在は県内の自動車学校40カ所と同センターで受講ができるが、コロナ禍で定員を減らしていることもあり、受講には申し込みから平均で115日かかり、待機日数が長いことが課題になっていた。専用コースができたことで、1日10人だった受け入れ人数を70人に増やすことが可能となり、待機日数が減ることが期待される。
県警本部運転教育課の萩野広和警部補は「高齢ドライバーは多くの経験とともに慣れや癖もある。自分の目や体力の衰えを講習を通じて確認し、基本に返って安全運転について考える機会にしてほしい」と話す。
同センターでは75歳以上のドライバーが講習前に受ける「認知機能検査」のオンライン予約を7月から開始しており、常時予約できることから活用を呼び掛けている。
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