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(一社)日本相撲甚句会の認定師範を務める 菅野 藤雄さん 瀬谷区在住 70歳

掲載号:2018年10月18日号

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裾野拡大に情熱注ぐ

 ○…江戸時代に始まり、大相撲の地方巡業などで唄い継がれてきた伝統芸能「相撲甚句」。力士の昇進や引退から地方の郷土文化まで、多種多様な歌詞が魅力の七五調の歌だ。普及組織は全国各地にあるが、認定師範はわずか11人。横浜市民ではただ1人になる。7月に認定され、9月には両国の商業施設「─両国─江戸NOREN」で師範としての初舞台に臨んだ。専用の半被を着て、ステージである土俵に立つと大きな緊張に包まれたという。「師範であるという重みを強く感じました」

 ○…中学生の頃に、相撲甚句と出合う。初代若乃花の引退記念の歌をラジオで聴き、「第二の若をつくるまで」という歌詞が心に響いた。この体験から40年近く経った50代前半、横浜相撲甚句会の会員募集のチラシを契機に、その扉を叩く。今は横浜相撲甚句会副会長を務め、昨年には瀬谷でも相撲甚句会の立ち上げに一役買った。近所の行事で歌を披露することもあり、「菅野さんと言えば相撲甚句」と認識されるほどだ。

 ○…古希を迎えてなお肌に色つやがあり、日焼けした腕はたくましい。健康の秘訣は、定年退職後に立ち上げた植木屋の多忙ぶりも一つ。庭木の剪定や植栽、掃除など肉体労働に励む。「流石に、この夏の暑さは辛かった」と破顔一笑。相撲甚句の活動も含めて、毎日何かしらの予定があってこそ、日常にハリが出る。

 ○…認定師範としての四股名(しこな)は「永楓葵(えいふうき)」。日本相撲甚句会の創始者・福田永昌さんと、自身の2人の孫の名に由来する。「おじいちゃんが相撲甚句をやっていることを知って欲しい」と願いを込めた。今後は教室を開いたりと、普及に尽力する考え。「哀愁漂う曲調や、唄い手と観客の心が一つになれることが魅力。多くの人に伝えたい」と更なる活動に意欲を見せる。

田近淳 司法書士事務所

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