2018年の大型台風で甚大な被害を受けた柳明神社(上飯田町4579)の社殿再建工事が順調に進んでいる。古くから同地域の鎮守として親しまれてきた同社。昨年9月に着工し、4月中に完成を迎える予定。
明治初期まで同所にあった「大石寺」が廃寺となり、その跡地に、伊勢山に祀られていた神社を遷したのが同社の始まり。境内には町内会館や観音堂が併設され、地域住民にとっても馴染みのある場所となっている。
1927(昭和2)年に建設された社殿。台風で屋根の8割が剥がれ、その後の調査では、材木の腐食などの全体的な劣化も確認された。これを受け、氏子や地域住民から「より長く守っていくためにも良いタイミングでは」と多くの声が上がり、再建が決まった。
今回の工事では、建物の隙間を木材等で塞ぎ、埃や小動物の侵入を防止。また電気配線を一切引かないなど、劣化対策や安全性の確保に力を入れた。現在は屋根部分に銅板を貼る作業を進行中。工事完了後は、本尊を仮本堂から本堂に遷す「遷座式」が開かれる予定だ。
代表の鈴木英章さんは「皆さんにお披露目できるのが今から待ち遠しい。これからも地域で大切に守り抜いていきたい」と話した。
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